●主な職種は[営業職][マーケティング職][研究開発職]などが挙げられる。
●メーカーで求められる人物像は[新たなことにチャレンジできる人][チームをまとめるリーダーシップがある人][コミュニケーション能力がある人]である。
メーカー企業は私たちの日常生活に欠かせない食品や自動車、化粧品など、様々な素材や製品を製造し販売しています。そのため、日ごろの生活から身近な存在であり、就職を希望する学生も多いでしょう。
しかし、メーカー企業への就職を考える際、以下のような疑問や悩みを抱える人もいます。
- 「メーカーって具体的にどんな仕事をしているのだろう?」
- 「メーカー企業の志望動機って、どんな内容が良いのか分からない」
- 「どうやって自分の志望動機をアピールすれば良いのかわからない」
メーカー企業への志望動機を書く際には、その業界や企業を選んだ理由を明確に伝えることが重要です。
この記事では、メーカー企業での仕事内容や志望動機を具体的に表現する方法、注意点などを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
メーカーとは?
ここでは、メーカーの具体的な仕事内容について紹介していきます。
繰り返しになりますが[メーカー]とは、私たちが生活する上で欠かせない様々な製品を生産・製造から販売までおこなっている企業のことで、[製造業]とも呼ばれています。
また、メーカーは作っている製品の分野ごとに[医療機器メーカー][自動車メーカー][食品メーカー][アパレルメーカー]などに分けることが可能です。
メーカ―と一口に言っても、素材の加工から組立までを全部自社でおこなう[総合メーカー]や加工や組立などの工程の一部のみを担当する[素材メーカー][製品加工メーカー]、生産・製造過程のどこを担うのかは企業によって異なります。
参照元:総務省/日本標準産業分類(平成25年10月改定)(平成26年4月1日施行)-分類項目名
24種類に分けられるメーカーの業種
総務省が定めた「日本標準産業分類」では、メーカー・製造業を上図のような24の種類に分類できます。
どのような業種のメーカーがあるのかを知り、自分の興味のある製品を見つけた場合にはその製品を製造している企業の説明会に参加したり、大学のOB・OG訪問機能を活用したりしてさらに業界・企業分析をおこなっていきましょう。
メーカーでの仕事の流れ
メーカーの一般的な仕事の流れは、以下の5つに分類できます。
段階ごとに仕事の流れを理解し、自分がどのような仕事をしてみたいか考えてみてください。
製品開発および設計
製品開発および設計では、市場調査や競合分析をおこなうマーケティング部門と、新技術の研究開発をおこなう技術部門が協力し、新商品の計画をおこなっています。
市場ニーズや顧客の注文をもとにどのような製品であれば売れるかを考えます。
原材料の調達・供給管理
原材料の調達・供給管理では、製品計画をもとに必要な材料や部品を調達し、生産ラインに供給します。
この段階では、サプライチェーン部門が中心となって安定的な原材料供給の確保やコスト管理をおこなっています。
製造
製造は、文字通り実際に製品を製造する部門です。
常に安定的かつ効率的に高い品質の製品を製造するために、生産ラインや工場の管理をおこないます。
技術革新や生産プロセスの改善で生産性の向上させることを目標に、日々試行錯誤しています。
販売およびマーケティング
販売およびマーケティングでは製品を市場に送り出し、顧客に販売していきます。
また、企業や顧客への営業戦略を立て、販売チャネルを構築します。営業活動を拡大していくためにも、プロモーション・販促活動が重要になります。
顧客サポートとアフターサービス
顧客サポート・アフターサービスでは、顧客からの問い合わせやクレームに対応し、アフターサービスなどの補償をおこないます。
顧客満足度の向上やブランド価値の維持に非常に大きな役割を果たします。
メーカーの主な職種
次に、メーカーの主な職種について紹介していきます。
メーカーの仕事の流れで説明したように、メーカー企業の中では様々な職種の人が活躍しています。今回はその中で[営業][マーケティング][技術]の3つについて詳しく解説していきます。
営業職
メーカーの主な営業先は企業(B to B)であり、他の企業や法人との取引を主におこないます。具体的な仕事としては、流通先である小売店に対して、新商品や販売戦略を提案をします。
また、メーカーの営業職は社内営業として、他部門との調整や連携も欠かせません。生産部門やマーケティング部門とのコミュニケーションを密に取りながら、製品の開発や販売に関する情報を共有することで、組織全体の効率性を高めることができます。
例えば、食品や飲料メーカーなどの場合、新規の顧客獲得よりも、既存顧客との関係強化を大切にしています。顧客からの声や要望を収集し、製品開発に活かすことで、より市場に適した製品を提供することが可能となります。このプロセスはメーカー営業の醍醐味と言えるでしょう。
一方で、部品・機械メーカーの場合、自社の製品を採用してもらうために新規顧客への営業活動をメインでおこないます。この過程では、技術的な説明や提案が求められるため、製品の特徴や利点を的確に伝える能力が重要となります。
法人営業の志望動機についてさらに知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
商品やサービスを使って顧客が抱えている問題を解決したり、顧客のニーズを満たしたりすることができる法人営業職は、企業にとって必要不可欠な役割といえるでしょう。
マーケティング職
マーケティング職が担当する業務は幅広く、[商品企画]から[プロモーション]まで一連のメーカー企業の業務活動をサポートします。
全体を通して、マーケティング部門の本来の役割は顧客志向で商品を考えるということです。市場の動向や顧客のニーズを常に把握し、それにもとづいて製品やサービスを開発し、売れる仕組みを構築することが求められます。そのためには、技術部門や営業部との緊密な連携が不可欠であり、製品の成功に向けた協力関係を築くことが重要です。
また業務範囲も非常に広いため、マーケティング職を志望する場合はどの段階のマーケティングに携わりたいのかをはっきりと述べられるようにしましょう。
マーケティング職の志望動機についてさらに知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
またマーケティング職は大きく4つの仕事内容があるので、自分がやりたいと思っているマーケティング職の業務内容にズレがないかを、本記事を通して確認してください。
技術職
技術職は[研究職][研究開発職][生産管理][技術営業]に分類されます。
まず研究職は新たに技術を生み出すこと、研究開発職はその技術を製品に落とし込むことが求められる職種です。
そして生産管理は、製造プロセス全体を管理し、スムーズな製造の着手と完了をサポートします。
生産計画の立案、工程割付・人員管理、製品出荷・在庫管理などを通じて最適な生産体制を整えるのが具体的な役割です。
上記3つの職種は、海外に生産拠点を持つ企業が多くなってきたため、海外勤務や出張が多い場合があります。
技術営業とは技術的な専門知識を使って製品の営業をおこなったり、技術的な要望に対応します。ITや製薬など専門性の高い業界で特に必要とされている職種です。
メーカーで働く魅力とは
ここからはメーカーで働くことの魅力についていくつか紹介していきます。
志望動機を考える際は、メーカー業界の魅力、特徴を考えながら書くことでより具体性のある文章を書くことができるでしょう。
海外業務への挑戦
1つ目に、世界全体をフィールドにした仕事に挑戦できるという点が挙げられます。
日本の現状として少子高齢化が問題となっている中、各企業は日本国内の市場よりも世界に目を向けて事業を展開しています。
海外で様々な国籍やバックグラウンドを持つ人々と関わることで国際的な人脈の構築や、新たなビジネスチャンスをつかむことができます。
例えば、トヨタ自動車の海外販売台数比率は85%以上であり海外での営業活動の最前線を支える存在として約200名が海外へと出向しています。
参照元:トヨタ自動車/海外営業
製品の開発・製造への参加
2つ目に、新たな製品や技術を世に送り出すことができるという点です。
メーカー企業の仕事の流れでも説明したように、各メーカー企業は様々な過程を経て新製品を生み出しています。
自分が手がけた製品が実際に市場に出て、消費者の手に渡る過程に携われることで大きなやりがいを得ることができます。
安定したキャリアパス
3つ目に、安定したキャリアパスを実現できる点です。
メーカー企業は多くの場合、安定した経営基盤を持ち、キャリアパスの構築やスキルの習得がしやすい環境が整っています。そのため、長期的なキャリアプランを描くことができるといった点が魅力と言えるでしょう。
例えば、サントリーホールディングスの人材育成プログラムはグローバル人材として成長していくための制度が充実しており、さらに[キャリアビジョン面談]というマネージャーとキャリアについて話し合う機会が年に1度設けられ、1人ひとりにあったキャリアビジョンを描くことができます。
メーカーで求められる人物像とは?
人口の減少に伴い新たな市場の開拓が求められているため、新たなことにチャレンジできる人材、チームをまとめてリーダーシップを持てる人材が必要とされています。
またメーカーにおける業務の内容は多岐にわたりますが、チームでおこなう仕事も少なくありません。
特に、生産・製造の過程など危険な現場で作業をするときは、小さなミスが重大なミスに繋がることもあります。
そのため、仕事仲間と適切にコミュニケーションをとりながら、お互いにミスをカバーし合う姿勢が必要不可欠です。
また例えば自動車メーカーであれば世界市場でビジネスを行っていることから[国際的に活躍できる人材]など、生産・製造している商品や企業によって異なる理想の人物像があります。
そのため自分が希望する会社の採用ホームページは事前に必ず確認しましょう。
まとめると、以下のような人物像がメーカー企業に求められていると言えます。
・新たなことにチャレンジできる人
・チームをまとめるリーダーシップがある人
・コミュニケーション能力がある人
メーカーの志望動機に必要な要素
メーカーはライバルが多いため採用担当者に強い印象を与えなければ書類選考を通過できません。
そのため「なぜメーカーか、なぜその業種か、そしてなぜその企業を志望しているのか」の、この3点の深堀りをした上で、志望動機に入れ込むことが重要です。
まずメーカーを志望する理由についてですが、メーカーの視点から「人々の生活を支えたり、愛される商品を作りたい」といったメーカーならではの理由を入れましょう。
次にその業種を志望する理由についてですが、例えば飲料メーカーであれば「人々の生活に密着しているからこそより多くの人の感性に訴えかけることができる」など、業種ごとの社会的価値を把握した内容を入れることを意識すると良いでしょう。
最後にその企業を志望する理由についてですが、その企業の商品のターゲット、規模、新規事業、取引相手などの会社の特徴を調べた上で競合と比較してみてください。
そうすれば自ずと各社ごとの特徴が明確になるため、競合他社と差別化しつつ自分の思いを伝えることができるでしょう。
メーカーの志望動機の書き方
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
志望動機を書く時に注意すべきポイント
メーカーの志望動機を書く際に注意すべき点は、[製品のファン目線]で書かれた志望動機にならないようにするということです。
企業は自社に利益をもたらしてくれる人材を採用したいと思っているため、「○○の商品が好き!」というアピールだけで終わってしまうと、採用したいと思われるのは難しいでしょう。
そのため、志望動機を書く際はただ「その商品が好きだから」と書くのではなく、自分がどのような働き方をしたいのか、どうやって企業・商品に貢献したいのかについて述べるとより良い志望動機となるでしょう。
メーカーの志望動機の例文
以下にて「医療機器メーカー」「自動車メーカー」「食品メーカー」そしてその他のメーカー企業にて、実際に内定を獲得した先輩就活生のESの志望動機を紹介します。
(1)医療機器メーカーの志望動機の例文
企画営業職
生命の危険がなく健康である時、人は全力で挑戦できる環境下にいると考えます。日本そして世界には健康面での負を抱え、生きることで精一杯の方が多くいます。だから私は優れた医療機器・治療を届けることで一人でも多くの人の病を癒すことに貢献したいです。
日本の医療機器メーカーの中でも御社は海外展開を牽引する存在です。常に最先端の治療・医療機器を届け、160以上の国・地域で病と闘う人達を支えています。御社の営業職として経験を積むことで、医療従事者を支え治療の質を向上させていける人材になりたいです。留学経験もありますので、チャンスを頂ければ海外での販路・シェア拡大、医療の質の向上にも携わりたいです。「病をひとつでも多く取り除き、一人でも多くの方々を挑戦へのスタートラインに連れていく。」その覚悟を持って御社で活躍したいです。
⇒医療機器メーカーに携わりたい理由、その中でもなぜこの会社なのかについて論理的に書かれています。自身のいままでの経験、能力を示しつつ自分がこの会社に向いていることをアピールできています。
技術職
1点目は、自分が学んだ知識を活かして、世界中の人の健康に貢献するという目標を貴社で実現したいからです。祖父を〇〇で亡くした際に、命の尊さを実感し、自分も人を救うことに貢献したいと考えるようになりました。貴社でなら、医学・生物学的なバックグラウンドを活かして、良い医療機器を世に出し、人の健康に貢献できると考えています。
2点目は貴社の強みであり、これからますます世界で重要視されてくる「早期診断」「低侵襲治療」の精度をより高めたいからです。私の母は〇〇を早期診断により治療を比較的低い負担で行うことができ、寛解した時は家族全員涙を流して喜び、早期診断の重要さを実感しました。医療機器の開発手法においてまだ確立されていない部分にも積極的に挑戦し、早期発見や低侵襲治療に役立つ医療機器を開発に貢献することで、患者とその家族の笑顔を取り戻したいです。
⇒自身の過去の経験と志望動機を結びつけて書かれており、この会社に入りたいという強い意志を感じます。入社してから取り組みたいことについても述べられており、内容の洗練された志望動機です。
(2)自動車メーカーの志望動機の例文
生産技術コース
私は将来自分で自分自身を尊敬できる存在になりたいと考えています.そのために,私の夢である海外駐在や誰からも魅力的だと感じるクルマ創りを主体的に行動することで実現させ自信をつけたいと考えています.貴社の現状に満足せず主体的に行動し続ける職場風土のもとで働くことで,理想の自分に近づきたいです.
⇒インターンシップを通して学んだ実体験が志望動機にうまく反映されています。さらに、入社してから取り組みたいことについても触れられているので、キャリアプランについても考えていることがアピールできています。
事務系職種
私は世界の様々な国に訪れ、日本がいかに恵まれた国であるかを実感してきた。そして、これまで育った環境に感謝すると共に「世界の人々を支え、発展に貢献する」ことで、今までお世話になった社会に恩返しをしたいと考えるようになった。
貴社は、単に車を生産するだけでなく、「現地現物」の精神のもと現地の雇用や経済を大きく支えている。また、百年に一度の変革期にいち早く対応し、自ら変化を生み出そうという気概や使命感を持って働かれていると社員訪問やインターンを通じて感じ、強く惹かれた。
入社後はサークルの新歓代表として、どうすればサークル運営の効率がより良くなるのか問題意識を常に持ち行動してきた「改善の精神」を活かし、海外営業の一員として世界を相手にし、次世代のモビリティカンパニー実現のために人生をかけて挑戦を続けたい。
⇒志望企業と自身の夢や志向が合致しているということを自身の体験を交えながら書くことで、説得力のある文章になっています。また、サークルでの経験を業務に活かすという意思も読み取れます。
(3)食品メーカーの志望動機の例文
生産技術職
⇒生産技術職への高い理解をアピールしつつ、その職種の使命を果たしたいという意欲が伝わってくる文章です。自身の考えと企業の強みを用いて志望動機が述べられているとともに、志望企業の環境の中でどのように働いていきたいかが書かれています。
ビジネスイノベーションコース
⇒自分の強みをアピールするとともに、その強みが志望企業でどのように活かせるのかについて書かれています。アルバイトで取り組んだことなどの具体例を挙げることで読み手にも学生像をイメージさせやすくなり、良い志望動機となっています。
(4)飲料メーカーの志望動機の例文
総合職
私は貴社でトップセールスマンになりたいです。まずは周囲や店舗様から信頼される存在になります。そのために誰よりも多く現場に足を運び、現場を熟知します。さらに商品の魅力を伝える際にも「相手の心に最も響く要素」が何かを考え、思わず商品を手に取りたくなる売り場を提案します。貴社の長年愛され続ける魅力的な商品を届け、飲料業界のトップとして躍進するために尽力すべく貴社を強く志望します。
⇒自分の過去の経験を志望動機に結び付けています。「Qoo」や「からだすこやか茶」などに関してはファン的な目線で志望動機が書かれているので、客観的な目線で志望動機を書けるとより良い文章になるでしょう。
引用元:Unistyle/日本コカ・コーラ本選考通過者ES(23卒)
生産研究職
この経験が飲食に関わる業務に絶対に携わりたいと考える契機となった。中でも貴社は社会との約束として「100年のワクワクと笑顔を。」を掲げ、お客様を第一に考えて人々の幸せに貢献している。また三ツ矢サイダーをはじめとするロングセラー商品も魅力的である。
そんな貴社の強みとして、単に美味しいという表現に隠された多くの要素を言語化・数値化することに長けていると感じた。官能評価や試作を繰り返すことで納得のいく商品開発ができる環境が揃っている、そんな貴社を強く志望する。
⇒ものづくりの産業の中でも特に食品、飲料に携わりたいと考える理由を自分のアルバイト経験を用いて書かれています。志望企業の強みについても書かれていますが、その強みと自分の特徴がどのようにマッチするのかも書けるとより良い志望動機になるでしょう。
(5)素材メーカーの志望動機の例文
事務系総合職
貴社が「3つの強み」とされる、1)5つの事業全てにおけるグローバル市場での高い存在感、2)「6つのコア技術」を軸とした技術基盤と強靭な体力に基づくソリューション提供力、3)「こうします宣言」に基づく従業員への取り組みにはいずれも大きな感銘を受けた。
私は機能化学品で社会を救う実力のある貴社の一員として社会課題の解決に携わりたい。
⇒志望企業の強みに感銘したという論点で、なぜこの企業を志望するのかについて書かれています。自身の体験も追加できると、さらにオリジナリティあふれる志望動機になると考えられます。
技術職
素材メーカーの中でも、鉄鋼メーカーを志望する理由は、二つあります。
一つ目は、鉄に魅力を感じたからです。鉄は、あらゆる産業に必要不可欠であるため、スケールが大きく、社会への影響力の大きさに魅力を感じました。
二つ目は、鉄の可能性がまだまだあることをお聞きしたからです。貴社の会社説明会の中で、現在の鉄の強度が理論強度の1/3であるというお話をお聞きしました。鉄という素材は、まだまだ可能性を秘めており、私は、鉄の高機能化に携わりたいと考えました。
次に、鉄鋼メーカーの中で、貴社を志望する理由は、お客様とともに開発するということを一番大切に考えていると感じたからです。特に、貴社では業界初のお客様との共同研究施設を所有しており、ユーザーとの密接な連携を大切にしているというお話をお聞きしました。実際に、スカイツリーの鋼材の約60%を貴社が供給しており、強度を維持しつつ、低い予熱温度での溶接を可能とし、高所でも溶接しやすいものを提供しており、ニーズに応えつつ、扱いやすいものを開発していることから、このように感じました。
⇒メーカーの中でもなぜ素材メーカーか→なぜ鉄鋼メーカーか→なぜこの企業を志望するかと順序を経て論理的に書かれています。具体的な例を混ぜながら志望企業の魅力に感じた点について述べられています。
(6)電気・精密機器メーカーの志望動機の例文
メカ設計開発
・MV鑑賞が大好きで脳裏に焼きつくような映像の力に魅了されてきた
経験から、専門に捉われない学びを通じて多角的視点を持つ映像制作用カメラの開発者になりたい想いがある。その中で、貴社を志望する理由は3つある。
1.技術者の魅力
6度の社員訪問やインターンシップで、技術者が研修制度等により専門以外の勉強も主体的に行い、複数の専門性の獲得を目指していることを知った。より、主体的に学びの幅を広げられる環境に魅力を感じると共に、学びの姿勢に共感し、そのような方々と働きたいという想いを抱いた。
2.開発の幅広いフェーズに関われる
企画から量産まで関われるため、自分の設計が金型で作れるのか等の設計では得られない視点を身につけられると考える。
3.内製化に注力している
競合他社がセンサー等を外部に頼る中、貴社は内製化に注力している。より、貴社でなら大きな制約を受けずにカメラ全体を理解でき、多角的視点からカメラを進化させることに繋げられると考える。
以上より、私は貴社を志望する。
⇒志望動機を箇条書きで書くことで読み手にとって読みやすい文章となっています。どのような業務に携わりたいと考えているのか、またそう考える理由についても述べられているため説得力のある志望動機です。
事務系
貴社は、売上の8割が海外で、お客様の期待に応えるべく挑戦を続けている。貴社の技術力を活かし、世界中の人々に貢献したい。
⇒200字の文字制限がある中で、自身のホームレスへのボランティア活動での経験を通じて、世界中の人々の生活をより良くしたいという志向を示すことができています。さらに海外事業に積極的に取り組む志望企業との目的にも合致していることをアピールできており、志望度の伝わる文章です。
上記例文の他にも就活支援サイトunistyleでは選考通過者のESを7万件以上掲載しています。 下記画像からサイトに移動きますので、ぜひES作成にご活用ください。
まとめ
同じメーカー企業であっても、生産・製造している商品によって、仕事内容や取引相手が異なります。
メーカーは就活生から人気のある業界のため、精度の高い志望動機でなければ選考を通過するのは難しいでしょう。
そのため、企業を志望する理由を掘り下げて考え、具体的な経験を交えながらロジカルな構成でESを作成してください。
また企業はやる気のある人材を採用したいわけではなく、やる気がありかつ企業の利益に貢献できる人材を採用したいと考えています。
そのため入社後どのように仕事に取り組もうとしているのかを伝えることも意識できると更に良い志望動機になるでしょう。
就職エージェントneoを活用して就活をしよう!
- 「メーカーへの就職を目指すならではの志望動機とはどういう内容?」
- 「メーカーの選考で評価される志望動機を書くにはどうしたらいい…?」
- 「書類選考を突破して内定獲得したい!」
このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。
就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、就活生一人ひとりの就活状況をお伺いした後に、状況にあったアドバイスの実施や希望や適正に合った企業の求人情報を紹介しています。
「メーカーの選考を突破するために、自分の志望動機の何を改善したらいいかわからない…」等、少しでも不安がある人はぜひ就職エージェントneoをご利用ください。